白峰三山縦走(南アルプスの北岳~間ノ岳~農鳥岳)

日本一の富士山はもう登った、もう良い。と言う事で、今度は富士山を見に行こうという一年一度の大人数山歩き計画。富士山を見るならやっぱり南アルプスでしょう。ついでに日本2位を責めようと企画した白峰三山縦走。標準コースタイムは2泊3日ですが、7人パーティーで都合が合わず、強引にも1泊縦走に決定。これが大変でした。

行程

  • 8月5日
    • 奈良田6:00~7:00広河原7:30~白根御池小屋~肩の小屋~北岳~北岳山荘
  • 8月6日
    • 北岳山荘4:00~間ノ岳~農鳥小屋~農鳥岳~大門沢分岐~15:30大門沢小屋15:40~林道17:00~ここから車を取りに2人走る。残り5名はとりあえず車道までがんばって歩いてもらう~奈良田駐車場18:30~ピックアップ

ページの先頭へ

13-001.jpg

奈良田からバスで広河原へ移動します。

13-002.jpg

広河原インフォメーションセンターで登山届けを提出。普通に雨。明日は晴れの予報を信じて登山開始。

13-003.jpg

人数が多いので当然予定時間よりも遅れる。想定内の範囲。

13-004.jpg

草ですべるから草すべりなんでしょうか。

13-005.jpg

盛んに花が咲いています、その花には無数の昆虫がついています。

13-006.jpg

標高が2500m近くになってきて、じわじわみんな疲れも出てきます。元気に登りましょう。

13-007.jpg

今年一番山登りをしているミッツーが体調不良。サチュレーションを計ると80台後半だったので、息のしかたを教えてあげて、なんとか持ち直しました。

13-008.jpg

稜線に出て、みんな一瞬テンションがあがりました。ただし数十分で体力との戦いにもなりました。

13-009.jpg

雷鳥がお出迎えです。子ども連れでかわいらしい。またテンションちょっとアップ。

13-010.jpg

肩の小屋で宴会中の団体さんが呼びとめてくれて色々おすそ分けいただきました。元気やなあ。歳を取ってもこうしてみんなで登ってたいと思いました。

13-011.jpg

稜線に出てから肩の小屋までは雨も止んで雲も途切れたのですが、山頂では猛烈なガス、カミナリ。恐怖の時間で写真を撮って即座に北岳山荘方向へ向かいました。

13-012.jpg

一番景色がきれいに見えるであろう場所にテントを設営。ここなら富士山と日の出が一望です。この時は日の出前に出発することを忘れていましたが。

13-013.jpg

まあなんと美しい景色。富士山も見えて南アルプスの山の深さも感じる事ができる最高の場所。

13-014.jpg

風が強くてあまり寝つけず、夜中の2時には目が覚めてしまいましたが、おかげでキレイな星空を見る事ができました。結果オーライ。夏と言えどもダウンは必須です。

13-015.jpg

北岳と星空。ここでしか撮れない。一眼レフ持ってくればよかったと心底後悔した瞬間です。

13-016.jpg

日の出前に出発準備を終えて2日目の縦走スタートです。残り18km、途方もない2日目。いけるのか。ヘッデン必須。ああ。

13-017.jpg

南アルプスから見える富士山はそれはまあ美しい。富士は見る山です決定。

13-018.jpg

絶景ですぞよ。

13-019.jpg

朝日は雲の下から上がります。それはそれは美しいここでしか見る事ができない風景に心が洗われます。

13-020.jpg

稜線上はどこからでも富士山が見えます。どう撮っても綺麗に撮れる。つくづく一眼レフを持って来るべきだったと後悔し続ける。

13-021.jpg

日本第4位の高山間ノ岳登頂。富士山、北岳に続き制覇。この時点で来年は日本第3位の奥穂高に決定しました。

13-022.jpg

そして日本15位の農鳥岳。この時点のテンションは全員問題なし。誰も残り行程を知らないから。唯一知ってる僕だけは、スローペースにイライラしてました。

13-023.jpg

すでにお昼。ここでみんなに現状報告。8時間で今日の行程の半分も来ていない事を伝え、休憩は3分、できるだけ座らず立ったままで。みんなの顔も引き締まる。なんとしても今日中に降りるのだ。

13-024.jpg

トイレが臭い!ミッツーはトイレの扉を開けた瞬間に閉めました。

13-025.jpg

橋を渡っては歩き、渡っては歩くの繰り返し。いったいいつまでこの道は続くのか、誰もの顔に死相が見えました。

13-026.jpg

蛇ににらまれた樹林帯。

13-027.jpg

ようやく先が見えた。このまま歩くと確実に20時くらいになりそうな雰囲気だったのでこの後林道に出る辺りから、残り5kmほどを僕とミッツーが走って車に戻り、車道に出てきたところで全員をピックアップ。時間は19時。2日目行程15時間。

【まとめ】
特に2日目はコースタイムで13時間くらいと予想していましたが、大幅に遅れて15時間かかりました。遅れた原因は間違いなく『休憩』です。30分ごとに5分ずつくらい休憩をしていたので1時間で10分、13時間で130分の休憩をしている計算ですから、ちょうど遅れた分が休憩で止まってしまった時間に当てはまります。

メンバーが多いと一番ペースが遅い人に合わしますが、それでも歩いていれば13時間で降りれたと思うのですが、どうしてもザックから物を取るため、靴紐を結び直すため、その他色々な状況で止まらないといけない時に、他のメンバーも一旦ザックをおろして休憩する事になるので、結果的に1回の休憩時間が長くなる。

登山中にゆっくり休むのではなく、登山が終わってからゆっくり休むほうが、あきらかに気持ち的にも楽です。歩く時間が長くなるほどメンタルも落ちていきます。その場しのぎの休憩は、実は全く休憩になってない。

色々と勉強になったこの登山。

でも、みんな歩ききりました。みんな白峰三山を1泊2日で縦走しました。達成したのです。この達成感を、次の山に向けてまた大きくなっていっていくのです。

本当歩ききってくれたみんなに感謝です。良いメンバーです。

ページの先頭へ

関連リンクなどLinkIcon