アブ、虻、あぶの八ヶ岳、阿弥陀岳
2013/7
阿弥陀岳、八ヶ岳。この世のものとは思えぬアブの大量発生に狂乱した一日。
【まとめ】
登り始めの気温が13度。頂上まで曇りで景色は無かったのですが雰囲気は感じれたのでよかった。あとは下山のみだと思っていたら、途中中央稜から沢に出る手前辺りからアブの大群に追いかけられました。まさに大量発生と言う言葉はこのためにあるのだと言うほどの大量発生。100や200どころではない、たちまち人間の周囲が黒に染まるほどのアブの群れが我先にと血を吸おうと必死です。とにかく逃げる、歩くしかない。休憩することも水を飲むことも立ち止まることもできず、一気に1200mの標高を3時間そこそこで駆け下りてきました。
登山口の駐車場が見えて車にたどり着いてようやく一段落と思ったら大間違い。車にアブがたかってます。ビッシリ着いてます。気持ち悪いくらいへばりついてます。
その場で着替えや靴を脱ぐなんて全くできる状況ではなく、ダッシュで乗り込み、車中に入り込んだ大量のアブと格闘しながら温泉までたどり着いてようやく一安心です。
後になって調べてみると、7月の八ヶ岳はアブの大群が出る事で有名らしいです。気温が18度を超えると活動が活発になり、30度近くまでのところが生息地。日陰より日向を好み、人を襲うのですが、人に向かっているのではなく、表面温度を検知して、その温度がより高いところへ向かって刺すという習性があるようです。
なるほどそれで車にもまとわりついていたのですね。タイヤとか、刺されまくってました。
撃退法もない、殺虫スプレーもきかない、できる事はただひたすら歩く、手を振る、枯れ木の枝を振り回して皮膚につかないようにグルグル回す。
これだけです。
それでも3箇所ほど刺されましたが、あの大群からの3箇所ならよくがんばったほうです。
真っ黒になるアブの大群。言葉ではお伝えする事ができません。
無念。
7月の八ヶ岳。もう無理。(@_@)